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ガバナー公式訪問~随想録~ 《64-16 士別ロータリークラブ 8月1日(金) 11:00~13:30》

今日から8月。ガバナー就任してから1か月が過ぎた。あっという間ではあったが、いろいろな事があった。7月1日ガバナー会。毎年この日にその年度のガバナー、パストガバナー、日本のシニアリーダーが集結しての会合。1日の朝は、同期の2820地区の瀬戸隆海ガバナーのご縁で、東京都港区芝公園にある「増上寺」にて朝食会。増上寺はご存じのとおり徳川家康公ゆかりの寺。一般の人はなかなか入ることは出来ない。改めてロータリーの人脈の凄さを感じた。5日諮問委員会。会議のメンバーは私とパストガバナー。本年度の活動方針、モンゴル分区との姉妹締結、地区大会、国際大会などについて私からPDGに諮問。その後ガバナー補佐会議。各ガバナー補佐から近況報告。その他案件の協議。10日から公式訪問開始。15か所を回った。その間に釧路市、帯広市、広尾町、枝幸町への表敬訪問。地域の社会生活や経済などの現況報告を伺い、ロータリー運動に対する更なる支援を要望。27日に米山・財団セミナー。その理解とファンドレイジング(寄付推進)について、各クラブに発信。2820地区の第1地域ロータリー財団地域コーディネーター(RRFC)の新井和雄PDGと同地区の財団委員長大野治夫PDGからの講演。2500地区財団チームリーダーからの事業説明。日本のロータリーは34の地区、3つの地域に分かれている。2500地区は第1地域に属する。北海道、東北、北関東、北越の地域。シニアリーダー輩出、セミナーの開催などの単位。これとは別に世界には34のzoneというものがある。これはRI理事を輩出する単位。本年度の日本のRI理事は東京飛火野RCの水野功氏。我らのボスである。時々この紙面でロータリーの知識や情報を紹介したいと思う。

さて、名寄を出発して士別に向かう。距離は25キロほど。途中いつものとおり道の駅に立ち寄る。「羊のまち・侍・しべつ」。しべつと言えば、道東の人間からすると「標津」。士別市も初上陸。店舗に入ると可愛いめん羊の置物とレストラン「武士」。武士とはいいネーミングだ。と思いきや読み方は「たけし」だった。たけしには当然サフォーク料理。私が入会した当時の家族野遊会で標茶町のめん羊牧場に行って、午前中子供達がめん羊とたわむれ遊んだ後、午後からジンギスカンのBBQ。楽しくやっている時にベテラン会員から「今食べてるのさっき遊んでた羊だよ」の一言。会場は凍り付いた。子供たちは一斉に食べるのをやめた。泣き出す子どもさえ出た。たけしのメニューを見て、そんなほろ苦い体験を思い出した。会場はすぐ近くの士別グランドホテル。到着すると但木会長、山下幹事が出迎えてくれた。西浦ガバナー補佐も到着して会長幹事懇談会の開始。

まずは、自己紹介。井口副会長も同席。但木会長は61歳で建設業。山下幹事は50歳で畜産物加工。井口副会長は67歳で現在はバス会社の職業分類。皆さん精悍な顔つき。何か凄く意思の強さを感じた。但木会長のスローガン「精力善用~それぞれの持てる力を共に奉仕へ~」に対しての想いを聞いた。精力善用とは、自分の持つ能力やエネルギーを最大限に活かし、世のため、人のために役立てるという意味。まさにロータリーのためにあるような言葉だ。またこれは柔道の創始者である嘉納治五郎が提唱した言葉。但木会長は小学校の1年生から今も柔道を続けていて、嘉納治五郎を崇拝し、この言葉をスローガンとしたとの説明。柔道の修行を通じて心身を鍛え、その力を社会に貢献するために使う精神を、本年度のロータリーの活動に活かし、士別RCの歴史と伝統を継承したいと発言。自分が子供の頃に柔道を経験者の大人から学んだ。授業料は無償。ボランティアで教えてくれた。一線を引いてからは、自分がボランティアで子供達に柔道を教えている。柔道の精神を与えてくれた地域への恩返し。最近ちょっと体力が厳しくなってきたらしい。また、「自他共栄」についても付言。自分だけでなく、他人と共に栄えることを目指すという考え方。相手を尊重し、感謝の気持ちを持つことで信頼関係を築き、共に発展していくこと。精力善用は、ロータリーで言うところの職業奉仕的な発想。自他共栄は、社会奉仕、国際奉仕、青少年奉仕に通じる理念かと感じた。ふとさっきの道の駅のレストランの名前はなぜ「たけし」なのか。絶対「ブシ」と」読むべきだろう!心の中で叫んだ。やはり武道は素晴らしい。

ここで7分区の平澤AGから但木会長に質問。釧路北RCにかつて所属していた北海道電力支社長の千葉会員とは知合いですか?千葉会員(クラブではバーチーと呼ばれていた)は確か士別市出身と言っていた。但木会長から同級生で大親友。結婚式の友人代表で挨拶をしたとの回答。北海道は広いようで世間は狭い。ロータリーを通して様々な付き合いがある。会員増強、奉仕活動、財団、米山奨学会など意見交換。会員数は45名。人口からの比率的には非常に多い会員数であるが、今までロータリーがこの市に貢献してきた活動をこれからも継承していくために更なる会員増強、特に若手の会員を拡大する必要性とその方策について意見交換。奉仕活動は、今年甲子園にもう一歩のところで敗退した士別翔雲高校野球部への支援、士別ハーフマラソンのボランティア、地域社会福祉活動「ふれあい広場」への参加、スポーツ少年団への助成など幅の広い、かつ地域に密着した奉仕活動。自他共栄の精神で更に昇華して行って欲しい。開始時間の関係で意見交換会はなく例会に移動。

例会の参加者は100%近く。感動的である。こんなに嬉しいことはない。ロータリーソングでは唯一の女性会員の谷温恵さんの明るい声が響き渡る。カルガリーの国際大会でお会いした近井さんも顔もある。ただ、少し冷房が弱く蒸し暑い。講演では但木会長の「精力善用」の精神を伝えるべく、ポリオ根絶、青少年奉仕について特に熱く語った。熱く語りすぎたのと、枝幸で軽い熱中症になった経験から途中で上着を脱がせてもらった。ベテラン会員の真剣な眼差しが印象に残った。このクラブが積み重ねてきた伝統を、中堅会員である但木会長、山下幹事がしっかりと継承し、さらに若手の会員を増強して更に格式高いクラブに発展していくことを期待する。地区大会でまた多くのメンバーの皆様との再会を祈念し、今回の公式訪問で戴いた素晴らしい「武道の魂」に感謝して、随想録とさせていただきます。

ありがとうございました(^^♪