ガバナー公式訪問~随想録~ 《64-19 旭川東ロータリークラブ 8月7日(木) 16:00~20:30》
旭川東北RCの公式訪問を終え、一度ホテルに戻る。2時間ほど余裕があるので、次の公式訪問の資料チェックとPCの充電。そして少しの仮眠。今日も帰りが遅くなると思われるので助かる。仮眠は20分以上取ると逆効果になるらしい。しかしついついもう少し寝たくなる。私はなかなかストイックになれない性格。どちらかと言えば享楽的で自分本位なタイプ。ロータリーでよく耳にすることだが、「ロータリーは基本的には一つの人生哲学であり、それは利己的な欲求と義務およびこれに伴う他人のために奉仕したいとうい感情のあいだに常に存在する矛盾を和らげようとするものである。この哲学は「超我の奉仕」“Service Above Self”の哲学であり、これは「最もよく奉仕する者、最も多く報いられる」“He Profits Most Who Serves Best”という実践的な倫理原則に基づくものである。いわゆる23-34の決議第1項である。この二つはロータリーの公式標語とされている。“Service Above Self”はベン・コリンズが、“He Profits Most Who Serves Best”はアーサー・フレデリック・シェルドンが提唱した言葉。このあたりのロータリーの歴史を学ぶとまたロータリーが楽しくなってくる。実は1986年の規定審議会で23-34の決議はで完全に撤回し、新たな社会奉仕の声明を採用する案があった。また2007年~10年のRI理事会で決議23-34をロータリー章典から削除する動きがあったが、2010年の規定審議会で釧路北RCの足立PDGから23-34の決議を存続すべきとの提案があり、今もなおこの2つがロータリーの標語となっている経緯がある。釧路北RCは職業奉仕理論やロータリーの歴史を学ぶ機会が多くあり、この2つの標語と4つのテストについて理解度は高い。クラブの誇りのひとつ。なんか仮眠の話しから、気づいたら真面目なロータリーの話しに展開。ロータリーの歴史や哲学の話しもたまにいいですよね。マイロータリーやロータリー文庫から資料を取り寄せ、例会や家庭集会などで勉強会をしてみては。
さて、15時30分、例会場の「アートホテル旭川」に到着。先程のトーヨーホテルの向かい。ここも旭川で開催される大会などでは多く利用されるホテル。井川会長、木俣幹事の歓迎を受けた。井川会長は家具の製造会社の社長。38歳で入会し今年53歳。いまだに会の中では歳が下から3番目。木俣幹事は萬台寺の代表役員。平成11年入会。会長・幹事は以前にも経験あり。二人ともベテラン会員。会員数は28名。女性会員0名。60・70代の会員が半数。平均年齢65歳ほど。少し高齢化している。まずは、井川会長より本年度の会長方針について伺った。RI方針、私のスローガンを強く意識し、活動していく。会員同士の絆を深め、世代を超えた交流と友情を育む。クラブの一体感を高め、明るく温かい雰囲気づくりを大切にしていきたいとの発言。真面目な人柄が垣間見えた。昨年から例会数を月2回に大改革。その分例会に多くの事柄を詰め込まなければならず忙しい運営になっている。今年は活動を精査して効率の良い運営に努めたい。例会を月2回にすると、会員との交流が少し減ってしまうので、別途家庭集会や夜の会合を設けて、会員交流、親睦の機会をつくってはと提案。実際月2回の例会にしたクラブは、毎月1回飲み会を設けて会員の交流を図っている。
若い会員からは時間も夜なので出席しやすくていいと評判。会員増強については、木俣幹事から「自分が入会した当時は94人の会員がいた。」この流れをなんとか止め、女性会員も数名入会させたい。」25年ほどで3分の2以上の会員減少。凄い減少数。会員増強の方策や衛星クラブなどの提案をして意見交換。なかなか現実難しい所はあると思うが、月2回の例会をクラブの強味にして会員拡大を図るのも手。自分たちのクラブのメリットを活用することは大事。奉仕活動については、地元の中学生の吹奏楽部による病院でのロビーコンサート。青少年交換プログラム。いずれもコロナの影響などで中断。新しい方法や別の奉仕活動を検討する余地あり。奉仕活動の充実から会員増強に繋がる。地区補助金を利用して地域住民を巻き込んだ中の奉仕活動を検討するのもいいのでは。ローターアクトについては、かつて提唱していたが終結。今年の重点目標でもあるので、理解と協力を要請。国際奉仕に関しては台北東海RCと友好締結をして、毎年の交流。来年6月の国際大会の参加を期待。財団寄付については10年以上の会員全員に寄付を依頼。財団に対する理解と行動に感謝。米山奨学生についてかつて中国人の学生の受け入れをしたことがあった。学校の授業も受けず、例会にも参加せず、帰国後も連絡が取れず。対応を検討して欲しとの貴重な意見。本年度の審査会では慎重な審査の必要性を感じた。全てにおいて内容の濃い話し。もう少し話しがしたかったが時間がきたので会長幹事懇談会を終了。
会場を移しての意見交換会。10名ほどの参加。「ロータリーを楽しむには。今までのロータリー経験で楽しかったこと。辛かったこと。その他要望」をテーマに各人よりフリートーク。都度私からコメントをする形式で行った。印象に残った話として、那覇東RCとの友好関係。とても楽しい。やきとり屋でたまたま隣に座っていた人とその場で意気投合し、ロータリーの話しをしたことにより入会に繋がった話し。素晴らしい。2500地区は広いから今回の規定審議会でも地区大会の任意開催が決定したので、3つくらい分区に分けての開催はどうか。参考になる。そして先程の会長幹事懇談会で話しに出た中国人の米山奨学生の話し。要検討事項。いずれも興味深く参考になる意見。とても意義ある意見交換会となった。
その後例会開催。本年度の地区の活動方針、変更事項、地区大会の要旨。国際大会の日程、自分のロータリー観について30分講演。特に重点目標の理解について熱く語った。旭川東RCの活性化、更に元気なクラブになるには何が大事かを意識しながら講演。皆さん熱心に聴いてくれた。感謝です。
懇親会は、駒形パスト会長、次年度ガバナー補佐からの切れのいい乾杯。将来2500地区の有望株。クラブの期待の星。そう感じた。和やかに井川会長、木俣幹事、吉川ガバナー補佐と談笑。ビールとワインを数杯飲んで少し酔った。前日のチームでの飲み会の疲れが出たか。田中会長エレクトの楽しい締めの挨拶で終演。本当に有意義でした。
その後チームで少し涼し気な旭川の街を散歩がてら、午前の旭川東北RCの黒滝会長の店に寄り直会。お疲れの黒滝会長も参加。楽しんだ。佐々木ヒロシ君が小腹がすいたと言うので、角の蕎麦屋「はま長」に寄り、ラストビール。今回で3回目の来店。ヒロシ君はかつ丼セットをたいらげご満悦。明日に備えて早めにホテルに戻った。
今回の旭川東RCの公式訪問では様々な気づきをいただいた。歓迎していただき、準備、設えをいただきました井川会長、木俣幹事をはじめメンバーの皆様に感謝します。また10月地区大会で釧路での再会を祈念し、今回の随想録とします。
ありがとうございました(^^♪