ガバナー公式訪問~随想録~ 《64-20 旭川ロータリークラブ 8月8日(金) 10:00~13:30》
今日の訪問クラブは旭川RC。1934年、小樽RCのスポンサーにより創立。まだ全国70地区の時代。昨年度90周年を迎えた。言わずもがな2500地区内で最も歴史のあるクラブ。地区の歴史については、ガバナー月信に足立PDGの詳細な記事が連載しているので参照されたい。次年度は山本倫生君をガバナーとして輩出するクラブ。2008~09年度釧路北RCの足立功一君がガバナーを務め、その翌年度は旭川東RCの(故)山本信夫君。山本倫生エレクトの父である。なにか運命的な流れを感じる。私としてもいろいろな意味で気合が入る公式訪問である。会場は昨日も訪問した旭川トーヨーホテル。今日も昼ご飯が豪勢だろう。
会場に着くと濱岡会長、関山幹事の出迎え。PELS・CLLSなどで何回も顔合わせはしているが、改めて名刺交換。余談になるが、去年からロータリーの用語として「Training」から「Learning」に変わった。日本語的には「訓練」から「学習」への変更。セミナーなどにおいて従来の一方的な講義形式ではなく、一つのテーマに対し参加者から意見を出し、それに対してファシリテーターが意見をまとめ進行する形式になった。みなが語る事の重要性を強調することになった。ガバナーになる者は、アメリカのオーランドで開催される「国際協議会」に必ず参加しなければならない。そこでの研修の形態は、まさにLearning。最初はみな遠慮気味であるが、慣れてくるとどんどん手が上がり意見交換が活発となる。ファシリテーターの能力が問われる。研修時間はあっという間に終了。とても有意義な時間。5日間の研修・懇親会は辛いと思ったことは全くなく、とても楽しく過ごした。やっぱり人は自分の考えや思っていることを素直に話すことによってストレスが解消され、また信頼関係が生まれる。このような経験もあり今年の地区スローガンを「Rotaryのことを熱く語ろう!」とした。今年は2月に国際協議会であったので、準備期間が1か月少なく、皆さまにはいろいろ迷惑をおかけした。
さて本題に戻るが、まずは会長幹事懇談会。会長エレクトの國松さんも参加。濱岡会長は日専連を退職し、現在は運送会社の代表。入会6年目。関山幹事は機械製造会社の代表。入会2年目。歴史あるクラブとしては会長・幹事の入会歴が浅いと感じた。おそらくクラブからの人望とクラブに対する愛情が高いのだろう。ガバナーを輩出するクラブとしては、実はエレクトの時の方が準備作業が大変。慣れていないことや、悶々と悩むことなど山積状態。是非とも地区の関係者と力を合わせ乗り越えていって欲しい。私も全面的にサポートしていく所存。濱岡会長の活動方針「絆を深め、学びを広げ、未来へつなげよう!」について説明を受ける。RI会長のフランチェスコ氏、そして私のスローガンを受けて、会員増強、ロータリーをエンジョイし、語り合う時間を持つ、ファンドレイジングを重点目標として定めた。特に会員増強については、なんとここ2~3年間で40人以上の会員拡大。現在91名。凄いインパクトである。嬉しい悩みだが、会員がベテランと若手会員が多くなり、中堅会員の比率が低くなってしまったらしい。若手会員のロータリーに対する意識の底上げが課題。大人数のクラブによくあることだが、出席率の低下もあるようだ。50%ほど。よく言われることだが、組織体の構成心理として、「2・6・2」というのがある。2割はよく頑張る人、6割がそこそこ協力的、あとの2割が無関心。そこそこの6割と無関心の2割をどう引き上げるか。まさにリーダーシップが問われる。マザーテレサは「愛情の反対語は憎しみではなく、無関心」と言っている。愛情を高めるには目標が大事。まさに次年度ガバナー輩出に向け、名実ともに地区内NO.1クラブを目指し邁進して欲しい。クラブの特徴である転勤族会員の多さ。20%ほど。このメンバーのスキルの高さを活かし、底上げを図るのも一案。ベテラン会員にもう一度汗を流してもらうのも一案。若手に徹底したアカデミー研修を行う。クラブの足りていない部分を補う活動。企画と戦略が一脈となった時に成果が発揮される。是非会員の「増と強」を達成し、素晴らしい山本年度を向かえて欲しい。奉仕活動については、とくにローターアクトについての理解と協力を強く要請。旭川RACはついに会員0名となった。ローターアクトは、1968年から続くロータリーを代表する青少年奉仕活動。青少年の個々の能力を開発、地域社会のニーズに対応、そして次代の為のリーダーシップを育成。この運動が停滞していることは、クラブの価値を下げることに繋がりかねない。会員増強をしたスキルを活かし、1つのクラブではなかなか難しいことであると思うので、分区が意識を共有してRACの活性化に努めてほしいと吉川ガバナー補佐にも懇願。同様に財団、米山奨学会、ポリオなどの寄付についても、その理解と目標額を定めしっかりとした成果を出すよう助言。危機管理についてはCLLSでセミナーも行ったが、規則を遵守し毅然として対応をとることを説明。大変な年度になると思うが、協力体制で頑張りましょうと堅い契りを交わし会長幹事懇談会を終了。
会場を移し意見交換会。12人ほどの参加者。「ロータリーを楽しむには、その他ロータリーに対する想いなど」をテーマに意見交換。2023~24年度鶴見年度に一緒にガバナー補佐をした新田さんとも再会。今年はクラブの会員増強委員長。大役である。なんとか100名を達成するための戦略を発表。このクラブのポテンシャルを考えれば100名にこだわらずにもっと増強出来るのではと思う。2840地区の高崎RCの田中久夫氏が会長の時は50名以上の会員拡大を達成している。それを参考にして欲しい。実際我々釧路北RCも30名の会員増強を目標としている。現在衛星クラブを入れて102名。もう一つ女性会員だけの衛星クラブを立ち上げ15名ほどの入会者が内定。衛星クラブも当然スポンサークラブの会員数にカウントされる。旭川RCも2世会員や様々なコネクションを活かし分野別の衛星クラブを設立することも検討してみてはどうであろうか。2年前から女性会員を入会することにクラブとして決定。ここ2年余りですでに11名の女性会員。女性だけのグループラインのやり取りや女子会の開催し盛り上がっている。高橋さんは今年親睦委員長。大変かと思うが頑張って!皆さんからロータリーとても楽しいとの声。クラブが一丸となって支え、仲間意識の高さが伺える。日本のRCでは女性の比率が6~7%足らず。欧米では30%近くある。ロータリーの楽しさと価値をたくさん伝えてあと20名の女性会員増強に向かって欲しい。菅原会員からはここ2年間の会員増強の行動計画の話し。どこかの機会で講演してもらいたいと思った。会長時代、私は10名、平井地区幹事は15名、平澤AGは衛星クラブを立ち上げ30名の会員増強をした。会員増強はやる気が一番。やるか、やらないか。為せば成る~の世界。それを改めて実感。ありがとうございます。緊張感の中にもユーモアもあり、和気あいあいながらも意義ある意見交換会ができた。参加者の皆さま真摯なるご意見ありがとうございました。
例会では、予想通りの大盛り豪華弁当。トーヨーホテルさんは食事が美味しくて多い。腹八分にして講演。私の講演は全てシナリオなしのアドリブ。会長幹事懇談会、意見交換会を受けてクラブにあった話しをするようにしている。一期一会。公式訪問の目的は、クラブの活性化。100人のクラブと15人のクラブでは、その手法は当然違う。まして次年度ガバナーやガバナー補佐を輩出するクラブとなると尚更である。青少年奉仕とロータリー観について熱く語った。歴史と伝統のあるクラブだからこそ、ひとり一人のクラブに対する誇りが重要。それは日々のロータリアンとしての生活から生まれる。常に動いて感じる。感動する心を受けとめる感受性を拡げること。“Benefits”“Moments”“矜持(pride)”を大事に。これからの“あさひがわRC”の益々の発展を祈念し、今回の公式訪問にあたり濱岡会長、関山幹事をはじめ準備・設えをいただきましたメンバーの皆様に感謝申し上げ、私の随想録とさせていただきます。
ありがとうございました(^^♪