ガバナー公式訪問「随想録」

  1. ホーム
  2. ガバナー公式訪問「随想録」
  3. ガバナー公式訪問~随想録~ 《64-21 旭川空港ロータリークラブ 8月8日(金) 16:00~20:30》

一覧へ戻る

ガバナー公式訪問~随想録~ 《64-21 旭川空港ロータリークラブ 8月8日(金) 16:00~20:30》

旭川RCの公式訪問を終え、次は旭川空港RC。車で30分ほどの距離。少し時間があるので、どうしようかと平井地区幹事に相談。久木年度の地区大会の時に行ったラーメン屋「菅原」に行きたいとの言葉。耳を疑った。まだ食べるの?あの味が忘れられないらしい。その時私も一緒に食べたが確かに美味しかった。チーム全員異議なし。気のせいかひと回り大きくなったチームの後ろ姿を見て、小雨のなか歩いて菅原に。公式訪問はいろんな意味で肥える。澄んだスープと堅めの麺。あの時の味だ。舌というか体が覚えていた。

余談になるが、久木年度の地区大会の時は、まだ自分がこのような立場になることは想像だにしていなかった。しかしその後事態が一変した。7分区内のガバナー補佐が持ち回りで釧路北RCの順番。小野寺パストガバナー補佐から打診。小野寺さんとは、時の会長と幹事、ガバナー補佐とIM実行委員長の関係。断ることは出来ない。ロータリー恒例の「YES orはい」の質問に、「はい喜んで、待ってました!」の回答。やくざな世界であるが、仁義ある戦い。その後11月中旬に足立PDGと小野寺さんに大事な話しがあると、例会終了後ホテルの待合所に呼ばれた。なんと小谷年度の後に釧路北RCからガバナーを出したい。佐渡君やってくれないか?3週間ほど前にガバナー補佐を受けてからのこの話し。耳を疑った。ロータリーでは耳を疑うことは大なり小なりよくあること。今までロータリーにおいても、業界においても、青年団体においても、選挙の役職においても、依頼者の意思を尊重し、全て即答。待ってましたまでは言わないが、「はい」と回答してきた。それが自分のポリシーであった。しかしながらこの件だけは少し待ってくださいと返答。さすがに妻には相談しないとまずいと思った。足立PDGからは今月末までに決めなければならないので、1週間後にと。後から分かるが12月の第1週の土曜日にガバナーエレクトの壮行会。その前段の諮問委員会、ガバナー指名委員会で、ガバナーノミニーデジグネイトが決定する運び。すぐに妻に相談。「やれるかやれないかを考えるより、やりたいかやりたくないかを考えて決断すればいいと思うよ。悔いのない人生を歩んだほうがいいよ。今までもそうしてきたのだから」と言われた。強い人だと思った。決意し、次に日に回答した。「喜んで!」

足立PDGから、「私以来17年ぶりのクラブからのガバナーになる。全面的に協力するね。」こんな心強い言葉を感じたのは自分の人生で初だった。同時に自分のロータリーに対する力のなさを恥じた。一意専心で打ち込むことを決意した。ロータリーにはいろいろなドラマがある。だから楽しい。まさに人生道場。耳を疑うことがあった時は大なり小なり要注意。

余談が長くなったが、本題に戻る。会場の東神楽町の商工会に到着。意外と旭川市内からは近くまだ15時20分。車で少し待ってようかと思っていたら、平田会長が待ち構えていて会場から出てきた。お世話になりますと挨拶。握手を交わした。笑顔がいい人だ。会場に入るとすでに宮出幹事をはじめ5~6人のメンバー。歓迎を受けた。ガバナー公式訪問に対する意気込みを感じた。事前に活動計画書の例会の年間予定表を見ると、先週にガバナー公式訪問準備例会を開催。このクラブの活性化のために何を伝えるか全身で感じ熱く語ろうと思った。

少し早いが会長幹事懇談会を開始。平田会長は自販機のオペレーション会社の代表。宮出幹事はアクサ生命の社員。会長エレクトの横溝さんも同席。横溝さんは介護用品卸会社の会長兼町議。はじめに東神楽町の話しを聞いた。現在人口が1万ほど。平成27年には人口増加率10%以上で全道1位。しかしながらここ最近は若干人口減少。旭川市のベットタウンとして栄えてきたが、世代交代の時期となりつつあるらしい。道北の空の玄関「旭川空港」があり、インフラ整備も進んでいて綺麗な町並み。「花のまち」としても有名。大東建託の居住満足度調査では街の幸福度ランキングで2024年第1位を達成。自然豊かな環境と家族の温かさがある町。我が町くしろと比較。どれだけの市民が郷土に対する愛情を持っているのか。まちづくりの原点は、郷土愛と誇り。参考になる。

会員数は13名。女性会員2名。65歳以上が半分以上。少し高齢化ではあるが、女性2名は素晴らしい。まずは本年度の地区の活動方針、重点目標、組織、予算、情報発信の変更点などを詳細に説明。今までの会長幹事会懇談会では行っていないパターン。その反応を見てクラブの課題を引き出そうと思った。やはり自分たちが思っているクラブの課題は会員増強。私から見るとそこではない「何か別のもの」であるような気がした。

そもそものクラブ立ち上げの時に同志であった隣町東川町への協力。青年部、女性部、農協青年部などからの勧誘。衛星クラブの設立の可能性。なかなかこれぞという解決策が見当たらない。奉仕活動の充実からの公共イメージ向上、そして会員増強の可能性を探る。気になっていた「旭川空港祭」の話しを尋ねる。町民のみならず近隣からも多くの参加者がある地域の一大イベント。その支援を継続して行っている。その他全国に9つある空港の名が付くロータリークラブとの交流。佐世保、広島、松本、関西国際、名古屋など。全国空港ロータリークラブ・フォーラムが毎年一堂に会し交流。持ち回りで開催。ほかのクラブにはない、他の地域にはない、自分たちの強みや特性を活かしてクラブを活性化することにより、長い目での会員増強を図ることが得策と思えた。なかなか自分たちのストロングポイントは分からないもの。道北のゲイトウェイ機能、花のまち、郷土愛、家族の温かさ、地元小中学校のクラブ活動全国大会支援。その辺りを絡めての奉仕活動。旭川空港RCが誇りの持てる奉仕活動。可能性は充分にある。その分野の衛星クラブの可能性も見える。地区補助金やグローバル補助金の活用もある。そこを深めて活動を検討してみてはどうかと助言。クラブの課題、目指す方向は「地域の特性、クラブの良さを自覚すること。」そう感じた。今年実施している帯広RCの空港でのポリオ根絶の募金活動も紹介。財団に対する会費からの予算付けの額も充分である。これからの旭川空港RCの変革に期待。また地区としてしっかりとサポートしていく所存。共に頑張りましょう!

会場を移しての意見交換会。会長・幹事を除いて7・8人の参加。参加率が高い。各人から「ロータリーを楽しむには、今までのロータリーの経験談など」を伺い、一人ずつにコメント。会員間の友情、クラブに対する愛情あふれるクラブであることが手に取るように分かった。今までのロータリー運動が、地域の経済・生活・教育・スポーツ・文化・青少年の育成など、多大な貢献をしてきたことを見直し、改めて地域の特性、クラブの良さを自覚すことにより、もの凄い伸びしろがあることを確信する意見交換となった。

例会では、暑さと午前中からの旭川RCと会長幹事会、意見交換会で張り切りすぎたのか喉がカラカラになったが、声を振り絞って講演。クラブの特性や地域性についても交えて、地区活動方針・ロータリー観、特に「Rotarianとしての矜持」について熱く語った。最後まで熱心に聴いていただいたメンバーの皆様に感謝です。

その後、近くの居酒屋「和心」に移動して懇親会。秋山会員の素晴らしいスピーチによる乾杯。笑顔のなかにもロータリーに対する深い想いのある話し。感動した。その後のビールは格別に美味かった。カラカラの喉も一気に回復。若い夫婦が経営する居酒屋。料理は何を食べても美味しい。刺身、ホタルイカ、チャンジャ。これは日本酒やるしかないなと、久保会員に聞いて、東川町の地酒「三千櫻」を注文。みんなで盃をかわした。大いに飲んで語った。久保会員は地元の米作り農家さん。先日札幌で小泉大臣に陳情。一番伝えたい大事なところが全部テレビでカットされていた話しを披露。岸田会員は声が大きく、ロータリーの情熱があり過ぎ。話しの内容は申し訳ないがあまり覚えていない。また何処かで一緒に飲みたい。平田会長と横溝エレクトとは空港を活用したロータリー活動について。締め天ぷらそばと海鮮とろろ丼をいただき終演。本当に楽しく有意義な懇親会。

改めて公式訪問例会、懇親会の準備・設営をしていただきました、平田会長・宮出幹事並びに旭川空港RCの皆さまに感謝申し上げ、また釧路の地区大会でお会いできることを楽しみして、私の随想録とさせていただきます。

ありがとうございました(^^♪