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ガバナー公式訪問~随想録~ 《64-23 旭川南ロータリークラブ 8月18日(月) 16:00~20:30》

美瑛RC終え、青い池を見て旭川市に向かう。30分ほどの距離。意外と近い。今日から3泊するルートイン駅前店にチェックイン。お盆前の旭川訪問の時も宿泊したホテル。部屋番号が602。なんと前回と一緒だ。自宅に帰ってきたような気分だ。この周辺の地理にかなり詳しくなった。今日の訪問クラブは旭川南RC。会場はアートホテル。このホテルも3回目。新鮮な気分を持つことは不可能だ。緊張感だけは保っていこう。会場に着くと会長・幹事の出迎え。吉川ガバナー補佐、平澤ガバナー補佐も到着し会長幹事懇談会を開始。

最初は参加者の自己紹介から始める。私から始まり、吉川AG、平澤AG、平井地区幹事、古俣地区副幹事、そして会長、幹事の順番。PELS、CLLSなどで私の話しや風貌は分かっているが、初めて面を交えての話し合い。大抵の会長・幹事は緊張気味。どうやら私は真面目で堅物の人間に思われている傾向にある。何を質問されるのだろう。どんな意見を求められるのだろう。地区経験のない会長にとっては分からないロータリー用語が出てきたらどうしようと思っている。その緊張感をいかに早く溶かし、そしてフランクな意見交換に持ち込むのが第1の任務。終始笑顔を心掛けている。同年度で地区・クラブを代表してロータリー運動をする同志。一生の付き合いになれることを希望し、常に公式訪問に臨んでいる。迎えるクラブにとっては年に1度のガバナー公式訪問例会。私にとっては64回の公式訪問例会のうちの1つ。しかし常に気持ちは64分の64。100%の全力投球。いかに会長・幹事の心に入り込み、クラブの活性化について真摯に話しを進めるか。更なるやる気を醸成させるか。それぞれのクラブの特色を聞き取りながらの、シナリオのない懇談会。一発勝負である。実に楽しい。そして意義がある。

会長の名前は小谷。読み方を「オタニ」か「コタニ」か確認。52歳で建設業の生業。入会10年目。クラブの中では親睦活動をメインでやってきた。人を楽しませるのが大好きという目をしている。まさに「目は心の鏡」。奉仕活動や地区の活動に不安があるらしい。素直な人だと思った。「聞くのは一時の恥、聞かぬは一生の恥」。自分の知識・経験を出来る限り伝えようと思った。幹事は小島さん。アートホテルの営業支配人。さすがホテルマン。清潔感と誠実感があふれ出ている。54歳で入会9年目。会長幹事は同世代で同じころ入会。一緒に楽しく真剣に旭川南RCで活動してきた戦友。小谷会長が小島幹事に「俺の幹事になってくれ!」と懇願する場面が想像される。幹事は一つ返事で“YES”。熱い握手があったのだろう。熱い抱擁があったかもしれない。実際の事は聞いてないので、全く違っていたら申し訳ない。二人とも50歳代の中堅会員。いいコンビだ。これから旭川南RCの活性化のためにいろんなことをチャレンジして欲しい。

小谷会長の本年度のスローガンは、「和中共同」。「心を一つにして、お互いに協力し合い、力を合わせて物事に当たる」という意味。会長の想いとしては、真心をもって、力を合わせて、いろいろなチャレンジ、親睦活動、奉仕活動と魅力あるロータリー活動をして会員増強に努めていく1年にしたいとの意気込み。優しい面影のなかにも強い信念を感じた。小島幹事からも友人である会長をしっかりと支え、目標に向かって進みたいとの発言。この二人の1年間の活躍を心から期待する。最終例会で号泣するふたりの姿を想像した。どうなったか1年後教えて欲しい。

会員数は29名。女性会員が2名。かつては70人ほどの会員がいたらしい。第3分の各クラブは、ここ30年ほどで半数ほどの会員が減少している傾向がある。第3分区の会員数の復活が、私の目標である地区内2500名の達成に必要不可欠なことであると実感。詳しく平均年齢、各世代の会員数、ベテラン会員と中堅会員、若手会員の人間関係などを調査。平均年齢は58歳。2500地区においては若い方である。40~50代の会員が3分の1以上を占め、その世代の積極的なロータリー活動が大事になるであろう。ベテラン会員と中堅・若手会員との関係も良好で、女性会員も楽しくロータリー活動をしているようだ。旭川明成高校のインターアクトクラブのスポンサーとなり、クリスマス例会に招待したり、吹奏楽部の支援などを行っている。インターアクトの会員も30人ほどいて活動は盛んである。吉川ガバナー補佐から、未成年の子供たちに酒類を提供する会合に参加させるときの注意について言及。さすが吉川AG。細かいところにも気が付く。とても頼りになると改めて実感。会長・幹事も納得の表情。

会員増強において重要なことは、まず自分たちのクラブの特徴、強みを今一度検証すること。そのストロングポイントをアピールして、それに賛同してくれる会員を増やしていくことが大事である。自分たちの活動に自信と誇りを持つ。人はそういう姿に魅力を感じ、そして惹かれていく。闇雲にリストアップするより自分たちの足元をしっかりと見据えること。禅語で「看脚下」という言葉がある。一歩一歩着実に進み成果をだす。目標は10%アップ。しかも旭川南RCの活動に賛同する質の高い会員増強。そしてオリエンテーションやアカデミー研修の実施により、若手会員の教育の重要性についても説明。私も入会したての時に「ロータリーはいったい何をする組織なのでしょうか?」とういう質問を、我がクラブの(故)坂本一パストガバナーにしたことがあった。坂本PDGは、いろいろな答えがあるがその一つとして「人の質を高めること」。今の佐渡君にはそれが一番わかりやすい答えだと思う。そのためには例会に出席し、様々なことを実感しなさい。また新しい答えが見つかるはずだ。今、私もガバナーという立場になって、同じようなことを伝えている。ロータリーは素晴らしい。奥が深い。そんなことを改めて感じる意義ある会長幹事懇談会であった。

意見交換会に移る。7人の会員から今回のテーマである「ロータリーを楽しむには」について意見をもらった。この意見交換会は、その会員がガバナーからどういう話しを求めているのか。その人にあった回答は何がいいのか。短時間の中で答えを出さなければいけない作業で、かなり頭を回転させて挑んでいる。その人の入会年数、職業、性別、ロータリー経験値などを考慮して、その人がこれからもっとロータリーを楽しみ、そしてロータリー運動の価値を高めてもらうためのベストな回答。なかなか上手く行かないことが多い。自分自身にとっても修行の場である。「ロータリーとは何ぞや?」の一つの答えとして、ポールハリスが晩年言っていた、ロータリーは「人生の修行の場」である。まさにどのような立場になっても修行。それはハーバート・J・テーラーが唱えた4つのテストにも通じる。「言行はこれに照らしてから 1.真実かどうか 1.みんなに公平か 1.好意と友情を深めるか 1.みんなのためになるかどうか」。 4つのテストについては、またの機会で詳しく語りたいと思う。

各会員からのロータリーの楽しみ方については、例会出席することにより様々な話しが聴ける、職業奉仕の理論、社会奉仕の喜び、役職を経験しての達成感、地区大会や国際大会に参加しての見聞を広めることなど素晴らしい意見が出た。

公式訪問例会に移り、本年度の地区活動計画、重点目標、地区大会の変更内容、ロータリー観について熱く語った。皆さんがロータリーの運動に積極的に行動してもらうよう、重点目標の会員増強、財団、ポリオ根絶、青少年奉仕について、なぜ大事なのかという理由を詳しく説明するように心がけている。まずはその必要性を理解してもらわないと行動に移せない。お世辞でも「とても分かりやすかったよ」と言われると嬉しい。会長幹事懇談会、意見交換会、例会では心身ともにかなりの体力を消耗する。

懇親会の1杯目のビールは最高である。今日の疲れが一気に飛ぶ。そして旭川南RCの会員の皆さまとの雑談。真摯な向き合いがあったからこその強い親睦。このオンとオフが、また一つのロータリーを楽しみ方である。メンバーの店で2次会も用意していただき、楽しく有意義な時間。準備・設えをいただきました小谷会長・小島幹事はじめ旭川南RCの皆さまに感謝申し上げ、私の随想録とさせていただきます。

ありがとうございました(^^♪