ガバナー公式訪問~随想録~ 《64-13 枝幸ロータリークラブ 7月30日(水) 16:00~20:30》
さぁ今日から第2分区への公式訪問の始まり。まずは枝幸RC。およそ6時間のドライブ。北海道の広さとオホーツク海の雄大さを感じながらの訪問となるであろう。今回の訪問チームは、仁木ひさし君と阿部としろう君。14時に枝幸町への表敬訪問もあるので、7時に釧路を出発。阿部としろう君はガバナー月信の編集委員長を務めている。今回が初の公式訪問。期待と不安が交差しているのか。基本的にはいつも表情はひょうひょうとしているタイプ。折角の機会なのでいろいろな経験をして欲しいと思う。車内では尾崎紀世彦、昭和を代表する歌謡曲「また逢う日まで」がラジオから流れ、穏やか雰囲気のなか快適なドライブ。なんとその時だった。時間は8時半頃。急に曲が止まりラジオからの緊急速報!「カムチャッカ半島沖でマグニチュード8以上の地震が発生!!」北海道の太平洋沿岸に津波注意報発令。M8以上は尋常でない規模の地震。カムチャッカ半島からはかなり離れてはいるが、アナウンサーは10時頃に第一波が到着する見込みなので、避難する準備をと呼びかける。車はすでに太平洋からはかなり離れた阿寒湖畔を過ぎたあたりを走行中。家族、友人・知人にまた逢えなくなるのでは。そんな不安の中まずは妻もいる会社に連絡。軽い地震はあったが津波のことは知らない様子。すぐにテレビをつけて情報を確認するよう指示。その後30分程してから、注意報から警報に変更。すぐに会社を閉めて安全な場所に避難するよう指示。今日は会社を休業とした。ガバナー事務所にも連絡して避難するよう指示。今日はガバナー事務所も閉鎖とした。
広尾RCに訪問した際の7月で北海道初の台風上陸といい、公式訪問中にいろいろなことが起きるなぁと思い、改めて自然災害の脅威とその準備・訓練の重要さを考えていると、オホーツク海が見えてきた。津波注意報は一応出ていたが、町の中は全くの平穏。こっちは大丈夫そうだ。今日は公式訪問出来るなぁと一安心。余談になるが、今回の公式訪問でトイレ休憩などよく「道の駅」に寄る。存在は知っていたが購入する勇気がなかった「スタンプラリー!」興部の道の駅で遂に購入。400円。今回の公式訪問のまた一つの思い出になるかなぁ。全部ではないが各所の特典がついている。興部はソフトクリーム100円引き。さっそく3個購入し、ちょっと元を取った感じ。おやじ3人でスタンプラリーを片手にソフトクリームを嬉しそうに食べる姿。想像してみてください。ちょっとうけますよね!(笑)
13時頃枝幸に到着。地元の食堂で昼食。私は刺身定食を注文。やはりホタテが美味い。その後14時少し前に役場に到着。町長が出張で不在とのことで、高瀬総務課長と面談。町のこと、ロータリーのことなどを話した。町のことはやはり人口減少や漁業などの基幹産業の話しが中心となった。最後に小川教育長にも来ていただき一緒に写真撮影。小川教育長も枝幸RCのメンバー。後でお会いしましょうと挨拶を交わして退散。
時間の余裕があったので、風光明媚な「千畳岩」を視察。奇岩と雄大なオホーツク海。見事な景色だ。津波の影響も全くなし。その後今日の宿泊先のホテルニュー幸林に向かった。サウナ付き温泉ホテル。長旅の疲れをゆっくり落とせる。あとで入浴するのがとても楽しみだ。時間の余裕もなかったので、早々に例会会場に向かった。会場は役場の隣のコミュニティセンター。冷房がなくちょっと蒸し暑い。西浦ガバナー補佐、須藤会長と木村事務局長が迎えてくれた。西浦ガバナー補佐とは今日から第2分区5クラブの同行。お疲れ様です、よろしくお願いいたしますと挨拶。
会長幹事懇談会では、須藤会長からのクラブ活動方針について熱く語ってもらった。令和1年の入会でそんなにロータリーの経験もないが、「元気なクラブづくりのために参加だけでなく全員みんなで企画、実行し参画をしていくことを目指。」との決意。素晴らしい。クラブの改善点、そして将来のビジョンについても明確に把握をし、本年度の成果に期待。奉仕活動については昨年から実施した地元高校での模擬面接について詳しく話しを伺う。その他海岸でのプラスチックごみの回収など、地域において必要とされる事業を検討し実施している。本年度の地区の社会奉仕員会の活動と重なるところもあった。
意見交換会は、7名程のメンバーからロータリーについてのフリートーク。メンバーは25名。町の人口からすると比率は高い。教育長、議長もメンバー。その他のメンバーも幅広い職業分類。参加会員からロータリーに対する前向きな意見が飛び交う。「親睦、奉仕、多様性、リーダーシップ、高潔性」の中核的価値観がしっかりと根付いている素晴らしいクラブ。
町の歴史についての話しもあり、実は漁業ではなく最初は「砂金の町」として発展。町内で125年の老舗の金物屋を経営している高木会員から、自分の会長をした経験の話し。
役職を経験したことにより、人として大事なことはその人間性であることに気付いた。ロータリーは本当に素晴らしい組織であるとの感動的な話し。小竹もと教育長からは、社会に接することの重要性、その道場がロータリーである。このクラブから得た経験は自分にとってかけがえのない経験となった。感謝のなかで意見交換会が終了した。
例会では、会員増強、財団・米山奨学会・ポリオ根絶に関する寄付の理解について、そして何故必要なのかを熱く語った。冷房なし、窓も締め切っての30分の講演で、最後は少し後頭部に鈍い痛みを感じた。たぶん軽い熱中症かも。しかし本当にいい汗を流しての公式訪問となった。心からの感謝と、早く喉を潤したい気持ちのなか、向かいの懇親会へ移動。
懇親会では、毛ガニ、青つぶ、北海しまえびなどの海産物、地酒、ハブ酒など。大歓迎を受けた。ただ、ハブ酒だけは唯一苦手の飲料なので控えた。店の中には大漁旗も沢山飾っていて釧路の居酒屋で飲んでいる気分。須藤会長はなんと誕生日が私と数日違い。清水幹事も同じ年生まれ。司法書士の同業者の高田さん。そしてガバナー補佐を2度も経験している中美先輩。多くのメンバーと盛り上がり、清水幹事の締めで懇親会が終了。本当に「楽しい・美味しい」でした。2次会はスナック純。昭和の匂い満載の赤のチンチラソファー。いい感じの店での談笑。吉幾三、鳥羽一郎などの昭和歌謡のカラオケをして、最後はみんなで肩を組みあっての加山雄三の「サライ」を熱唱。地区大会でまた逢う日までを誓い解散した。本当に枝幸RCの皆さまの準備・設えに深謝して、公式訪問の随想録とさせていただきます。
ありがとうございました(^^♪